【雑談】推理小説の面白さを教えてくれた綾辻行人先生 ミステリー大賞受賞 

僕の大大大好きな綾辻行人先生が、日本文学ミステリー大賞に受賞されました!!

貴重な賞みたいですが、正直どんな賞か不明です…謎です…はい、調べます。

 

ミステリー大賞に綾辻行人さん 新人賞は辻寛之さん | 共同通信 - This kiji is

一般社団法人共同通信社 2018/10/31 16:58 WEBにて公開

 

今回の賞は日本のミステリー文学の発展に貢献した方に贈る賞です。つまり作品に対してではなく、作者に与えられる賞です。最初にニュースで知った際には、作品が何かに受賞したのかと勘違いしました・・・

光文文化財団が主催する催しだそうです。じゃあ光文文化財団とはなんぞやと。

我が国のミステリー文学を中心とする作家に対する顕彰、ミステリー文学等に関するミステリー文学資料館の管理、運営等の事業を行い、もって我が国文学の発展に寄与することを目的とする。

一般財団法人 光文文化財団 ミステリー文学資料館
https://mys-bun.or.jp/foundation/index.html

 

今回は第22回。

過去の受賞者を見ると、僕が読んだ作者では、第8回に西村京太郎、第9回に赤川次郎、第12回に島田荘司、第15回に高橋克彦が選ばれ、以前から錚々たるメンバーが選ばれている。

(他の作家さんの作品は読んだことがありませんでした。ごめんなさい。)

 

正賞でシエラザード像、副賞で300万円が贈呈されるそうです。

せっかく受賞されるなら、短編でいいので受賞者の作品が発表されれば嬉しい。

日本文学ミステリー大賞に受賞された作家が正賞であるシエラザード像で撲殺され、賞の選手者や来賓者を巻き込んで事件が起きる「日本文学ミステリー大賞」にちなんだ作品も発表されると面白いかな。

 

ああ、でも何より綾辻行人先生がより、広く周知されるのが何より嬉しいです。

特に「館」シリーズの十角館の殺人は一行でひっくり返る。叙述トリックが用いられているのはあまり普段、本を読まない人に薦めたいミステリー小説である。

*1

 

www.bokuto10.com

 

   

「十角館の殺人」では、本の中に図面や登場人物リストが出てくることに衝撃を受けた。(後の「館」シリーズでは恒例)

多くの本は、登場人物をまとめたり、建物の様子が地の文で説明されるものが多い。だから遭遇したときは本当に驚いた。そして、何より視覚化したことにより頭の整理が進み、より一層の作品への没頭が加速する。だからこそ、謎を解こうと全細胞が挑戦する。推理のゲームに勝利したときは、してやったりと思い、しかし謎に敗北した際は、なぜかうれしいのだ。謎が心を滾らせてくれる。その感情が心地良い。 

 

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

 

そもそもなぜ「館」シリーズなのか。

それは作中で登場する天才建築家の中村青司が手掛ける建造物から取られている。どの館にも隠し通路や仕掛けが施され、何よりその建造物ではなぜか殺人が起きる。それはどこか怨念や意思が感じ取られ、その謎に主人公らが挑み、巻き込まれていくのが「館」シリーズである。現在、九の館が読むことができる。

  1. 十角館の殺人
  2. 水車館の殺人
  3. 迷路館の殺人
  4. 人形館の殺人
  5. 時計館の殺人
  6. 黒猫館の殺人
  7. 暗黒館の殺人
  8. びっくり館の殺人
  9. 仮面館の殺人

f:id:boku-shika:20181031200637j:plain

特に好きな作品は「時計館の殺人」です。最後の場面までの流れまでが非常に情景を思い描くことができ、読後の気持ちも「面白すぎませんか」と電車で声を発してしまう。

kodanshabunko.com

 

そんな綾辻行人先生の作品で今一番期待している作品は天才建築家の中村青司が手がけた10番目の館、つまり「館」シリーズ最終作である。

もはや自分で館の名前や構造を考えたり、「館 最後 中村青司」とエゴサする始末だ。

いつかの未来では読めるので、期待して待っています。

綾辻行人先生、受賞おめでとうございます!

   

*1:叙述トリック・・・作者が意図してミスリードを誘う手法