ネタバレとの戦いは避けられない。
(2019/01/24更新)
現代のSNSやインターネットの情報社会、映画館内での会話等を含めると危険は多い。
先日、『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER 』のマイナビニュースによるネタバレがあり、ちょっとした話題になってしまった。
初日初回の上映時間の多くがAM9時前後に対して、ネタバレ記事を投稿したのが、9:30ごろ。初回以外か回避するための防衛を取っていた方以外、多くの人が踏んでしまう事態に。
そもそもネタバレとは何なのか。
ネタバレとは、公式(本であるなら出版社、映像であるなら制作会社)以外のメディアから物語の根幹や結末に繋がる情報や隠し通すことにより演出効果が増すものを指すと考えています。
また海外メディアからのポスターや広告から情報が漏れることも、公式でないことからネタバレに該当する。
ただ、情報解禁というのが読み間違えやすい。
情報解禁とは、公式(本であるなら出版社、映像であるなら制作会社)からの作品に関わる情報を提供すること。
例としては、公式(制作元)からの予告映像や次回予告が該当する。
その情報を公開することにより、公式が作品に興味を持ってくれたり、新規参入の意欲を増すメリットがあると考えたからだ。
つまり、公式がその情報公開をした後であるなら、他のメディアも最低限のマナーやモラルはあるものの、その情報を周知されることは許される。
(例えば、記事の見出しで内容が予想できないようにしたり、記事そのものをクリックしないと内容が見れないようにする工夫やネタバレ注意を付記する必要等)
今回は公式よりも、他のメディアが先に出してしまったことがいけない。
しかも、特撮とは無縁と思われる大手メディアから重要な情報が露呈した。加えて、二次災害として炎上すればするほど、その情報が耳に入ってしまう。リンクを踏む前から見出しに全力で情報が出てしまったこともさらに拍車をかけた。
ただ、今回の『仮面ライダー平成ライダージェネレーションズFOREVER』は今までの東映映画の広報とは違い、情報を隠し通す広報手段を取った上で、”他のメディア”がネタバレをしてしまったことが大きい。
映画の予告をする上で大事なことは、見に行きたくなるということに尽きる。
今までの平成仮面ライダー映画の予告における広報手段を例にすると、いわゆるテレビ放送に先行した新フォームや映画限定フォームのお披露目をメインにした手法。また仮面ライダー龍騎や仮面ライダーエグゼイドでは、本編よりも先に物語の展開を行うという方法を取ったりもした。いわゆる特別感や限定感を売りにしていたのだ。
ただ、今回はそうではなかった。
情報をできる限り、秘匿した。
この秘匿する広報は他にもあった。
『シン・ゴジラ』や『アベンジャーズ インフィニティウォー』でも同じく情報を隠し、サプライズという演出を行ってきた。
ストーリーがいまいち分からなく、輪郭が読めない。『アベンジャーズ インフィニティウォー』では予告映像の一部が予告のためだけに作られていたりもした。
「世界中のファンのみなさんへ。
私たちは今、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のプロモーション・ツアーに出発しようとしています。全世界のファンのみなさんのもとを訪れて、この映画から、選ばれた一部の映像のみを上映する予定です。今後観るみなさんのため、ストーリーの価値を損なわないようにしたいからです。
映画の全編は、世界公開の直前に行われるロサンゼルス・プレミアまで上映されません。この映画に関わった全員が、きわめて厳しい秘密主義を守るため、これまで2年間懸命に努めてきました。真実のストーリーを知っているのは、ごく一部の人間だけです。
私たちは、みなさんが『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を観たあとも、今後数ヶ月は同じレベルの秘密主義を守ることをお願いしたいと思います。ファンのみなさん全員が、映画を初めて観る時に同じ体験をしてもらえるようにです。ネタバレをしないようにしてください。あなたがされたくないのと同じように。
幸運と、幸せな映画鑑賞を祈って。
ルッソ兄弟
#ThanosDemandsYourSilence」
マーベル映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ネタバレ自粛を要請 ― 試写は全編上映なし、初解禁はワールドプレミアで | THE RIVERより引用
映画監督からの本編内容の守秘義務をお願いしたりもしていた。(出演者も全容を知らないという徹底ぶり)
僕はこの隠す広報が大好きです。
やっぱりサプライズ感という演出が最高なんですよね。まるで子どもが初めて新しいものを見たり、体験をしたように。
今回の『仮面ライダー平成ライダージェネレーションズFOREVER』はこの手法を取ったのだ。
しかも、この広報手段は予め広報をかけなくても、最低限の観客数が見込めるビッグネームという有名どころしかできないことが多い。
秘匿した広報手段にもかかわらず、ネタバレ騒動が起きた故に、通常よりも大きい炎上になってしまったのではないだろうか。
仮に、あのメディアからその時間に公開する依頼をしていたとしても、公式からの発表にするべきだった。
また、公開初日の夜に公式からの情報発表があった。
その問題を受けてからなのか、元々予定していたものなのかは不明だが、どうしても勘ぐってしまう気持ちになってしまう人が多いはず。
ただ、僕らもこの情報社会に生きる一人として、自衛をしなければ、生き残れないというのも現実なのだ。
ネタバレはもちろんだが、公式からの情報発表も出来れば見たくないという人も少なからずいるはず。どっちかと言われたら僕もそのタイプです。
ネットでの、最強の防衛手段は、ネット断ちをして、できる限り早く見る。
ネットに対しては究極かつ最強です。
ただ、これができない場合もある。
Twitter等のSNSを見ない、ネタバレがありそうなサイトには近寄らない、関連作品の検索をしないなどの断つということが大切だ。
ただ、現実こそ不確定要素があまりにも多い。
(ここからは、僕の個人的愚痴や感情があるため、こういう意見もあるんだなぁぐらいに思ってもらえれば)
映画館こそネットよりも戦場なのだ。
劇場の入替の人達による映画の感想。映画館のマナーに内容の根幹に関することは劇場外でみたいなマナー動画お願いします…!NO MORE 映画泥棒さん…!!
もちろんグッズ売り場なんて行こうものなら、自分から地雷を踏みに行くようなもの。
さらに自分がみる劇場内での、隣の人のパンフレットを読む人。まだ許そう。僕が見ないようにすればいいだけだから。だが、なぜかたまにいる結末全てを声が大きく言う人。君の知識をひけらかすプレゼン会場ではないんだ。お口にチャックをしてくれ。
ただ、小さい子どもがたまに「てれびくん」で読んだ情報を言う場合があるが、それは許す。あくまでも僕たちいい大人が見さしていただいてる立場だから。隣が子どもだとそれはそれで楽しいんですよね。応援上映っぽい感じが。あと何より微笑ましい…!
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とはいえ公式による情報解禁は、この情報を知っても、「映画楽しめますぜ、旦那!」と言われているようなものなのだ。ただ『ネタバレ』というのは、本当にどこから来るのかわからない。出来る限り自衛と大きい心構えが必要だ。また、どんどん加速する情報社会にどう向き合うか、みんながもう一度考えるべきなのかもしれない。