【感想】2話 万代の巻 TVアニメ『どろろ』 魂の炎の色は何色なのか

万代の巻

(2019年1月22日更新)

泥鬼を倒し、顔の皮膚を取り戻した百鬼丸。

百鬼丸を使い、どろろは金儲けを考える。

そこにバケモノ退治の依頼をしている万代という村があった。

 

 

 

どろろと百鬼丸の意思疎通

相変わらず百鬼丸の声が戻らない中のやりとり。

 

人を炎の色で敵か敵でないかを識別している百鬼丸にとって、ずっと一緒についてくるどろろが変な奴と認識しているはず。

綺麗な炎の色をしているから、悪い奴でない。

百鬼丸にとってはそれだけだった。

 

魂の炎の色とは

目が見えない故に第六感のようなもので、人の本質または、ひとならざる者の本質を色で識別すること。

琵琶丸いわく、どろろは綺麗な真っ白い炎の色。

万代のような悪意のある鬼神はどす黒い血のような赤

 

どろろが百鬼丸の食事を見て、料理を手伝うも百鬼丸は焼魚の味が分からない。

恐らく百鬼丸の胃袋系統をはじめ内蔵器官や感覚神経が奪われているため、味覚や痛覚がない。

魚を生で食べようとしたり、どろろに焼いてもらった焼魚も触っても熱くない描写からも見受けられる。

 

でも、最後には百鬼丸が自身の名をどろろに伝えたこともあってか、透明な炎の色をした存在から自分の名前を教えたい存在に認識が変わったはずだ。

 

2話の冒頭に焚き火をしながらどろろが百鬼丸に自身の頬を触れさせて自己紹介したものの、百鬼丸には反応はなかった。

百鬼丸がどろろの顔を自ら触ったということもあり、百鬼丸自身がはじめてどろろに対してコミュニケーションを取ったシーンでもあるからと解釈しました。

 

アニメなのに声を出さない。

原作ではテレパシーや読唇術でコミュニケーションを取っていたが、2話時点ではしていない。

(OPではどろろがテレパシーのポーズしているシーンがあるので、今後ありそう)

 

そのどろろと百鬼丸のコミュニケーションを繋ぐ助けをするのが今回の琵琶法師(琵琶丸)の役割の一つなのだろう。

 

   

 

鬼神「万代」

美しい見た目から一転、サンショウウオに腕のような触手が髪のように生えている鬼神。

顔はまるで般若のよう。

Meiwash般若の御面 お面 マスク仮面舞踏会 お祭りコスプレ キャラクター 般若 男女共用 学園祭 (白)

 

万代は村を乗っ取り、人の命を奪う。

村人たちがグルになり、旅人たちの金銭を奪う。

(噂を流していたり、万代に会いに行くどろろたちを陰で見ていることからもグル)

 

路銀を奪った旅人の怨念がひとならざる者や怨念として鈴を鳴らし、村人を苦しめる。

 

万代と共に村人たちもひとならざる者に堕ちてしまった。

 

今回の百鬼丸が戻った部位

原作では右腕、映画版では肝臓が戻りました。

今回は体の内部がレントゲン写真のように内部が映ったことからも、神経部分や内蔵部分が戻ったような気がします。

 

今回の戦闘は自分の神経がないこともあり、痛みを恐れない戦闘をしていた。どろろのが焼いた焼魚を直接触っても熱い素振りを見せなかった。

 

前回も書いたんですが、戦闘のみだったら虚像の体のが強いんですよね。

ただ百鬼丸の身体が人間に戻るほどに、戦闘力に関しては弱体化していくんですよね。

もし感覚神経が戻ったら、次は今回のような戦いはできないだろう。

 

どろろ

どろろ

 

 

どろろがいる時代背景

地味にすごいなと思うところが、どろろが文字書けないんですよね。

これって浪人のようにその日稼ぎの暮らししかできないどろろにとっては、文字を書けないのが当然といえば当然なんですよね。

 

万代の村人たちが鬼神を庇うのも、生活が貧窮していてある意味「万代」という一つの商売道具。

 

鬼神「万代」が倒されたことにより、醍醐景光の国境で不穏な動きから、合戦が起こりそう雰囲気。

 

そもそも百鬼丸の父親の醍醐景光が仕えている「富樫政親」は実在の人物でして。

(1話の地獄堂で醍醐景光が話していたシーンの発言から)

 

室町時代後期の武将ということもあり、次に控える戦国時代の幕開けともいえる戦乱と混乱の時代ということが上述3つのことだけでも読み取れる。

 

第3話も書きましたので是非是非。(2019/1/22)

www.bokuto10.com