本を読みたいけど、続かない人へおくる『読書メーター』 ~おすすめ短編集を添えて~

小説を読むのは、一種のVRだ。

文字が僕らの脳に、無限の世界を与えてくれる。

サプライズや感動、どこか考えさせられるといった多様な感情を僕たちにぶつけてくる。

テレビを例とするなら、予算やキャストといった問題は一切ない。登場人物は描写や自分の脳、今までの知識や経験が骨や肉付けをし、設定してくれる。場所も地球全体はおろか、宇宙や別の世界のどこへだって行ける。フィクションであり、小説の最大の強みだと僕は考える。そんな堅苦しい理由もあるが、何より娯楽として最高に面白い。それが僕の好きな理由。

 

もちろん漫画や自己啓発、ビジネス書も小説と方向性が異なるだけで、脳が情報を補完することには変わりはないし、それぞれの面白さがある。(ビジネス書や自己啓発はどちらかというと知恵の獲得みたいなとこがあるが今回は割愛で)

 

新たな世界や一つの娯楽として

そんな無限大な小説世界。しかし、どこか世界にのめり込むのに敷居が高いと思われたり、読む時間がなかったり。小説以外の趣味に時間を割きたいのは、選択の自由として当然だろう。

こんな世界があるんだ。学校とかの強制的な読書でない、能動的な読書だと感じ方も違うと思う。こういう楽しみ方もあるんだなぐらいで少し読書をはじめてみませんか。

 

今回は活字が中心の書籍、「小説」を途中で辞めることなく継続し、また次の本を読みたくなる僕なりのコツをいくつか紹介したいと思います。

 

僕自身、2018年は書評や小説を含めて53冊の本を読みました。たくさん読んでいる人からするとまだまだと言われるかもしれません。2017年が20冊前後だったこと比較すると2倍近くの本を読めているので、成長はしているのかなと。

www.bokuto10.com

 

 

日常のスキマ時間が最強

読むという時間の確保は誰もがぶち当たる最重要問題だ。

スキマで少しずつ読むのが一番継続できる。

 

具体的には、学校や仕事の始業前や通勤電車の中。寝る前の10分のスキマでいい。

今や暇さえあればスマホを誰でも見ている人なら、その10分を読書に当てる時間はあるだろう。「読書」を日常の中に取り入れ、習慣化することが継続の手助けにもなる。

僕自身、読書は通勤時間の30分であることが多い。

 

それにあまり読まない人が休日にまとまった時間を取って、「さぁ、読もう!」と思っても、読み進める内にいずれスマホを弄ってしまうだろう。

僕自身、まとまった時間で読むときは大抵、作品がクライマックスや佳境に差し掛かったときが多い。まとまった時間で読める時の感情としては、気分がノッっているときがほとんどだ。気分がノッテいる=集中力があるときは読書以外も上手く物事が進められる経験があるだろう。

 

だからこそ、気分に左右されず生活の中に取り入れることで、読書の抵抗感や時間確保の問題を解消できる。

 

電子書籍は意外と読みやすい

電子書籍が紙に勝る最大の利点ってなんだと思いますか?

それは、「読む」というアクションの手短さにある。

 

紙の本を読むということを考えてみて欲しい。

鞄や部屋から本を取り出す

しおりのあるページの本を開く

読める

 

一方、電子書籍では

手元のスマホの『kindle』アプリを開く

自動的にさっきまで読んでいた本が画面に表示される

読める

 

どちらが早いかすぐに分かるはずだ。

だから、ちょっとしたエレベーターの待つ時間といった一瞬のスキマでも読むことが可能になるのが素晴らしい。前述のスキマ時間をより確保できる。読みたいときにいつでも、どこでも読めるアクセス性が強すぎる。また、読みたい作品を即購入→読めるのも利便性が高い。

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今のページの進行率や1スクロール辺りの文字表示を調整できる(画像は黒塗りしています)

 

推理小説や登場人物でこいつ誰だっけ?となったとき、書籍内検索で前のページのキャラの描写を検索や蛍光ペンのようにハイライトできるのも個人的には便利。

昔からの紙媒体に慣れ親しんだ人からすると、電子書籍の違和感を感じるだろう。ただ、今多くの人がWEBページの文字やブログの文字をお手元のスマホやタブレット、PCで見ていることが電子書籍に変わっただけだ。

 

電子書籍のメリットを上げましたが、昔から触れていたことが人間のDNAに刻まれているのか、なんとなく紙媒体はやっぱり大好き。長編やこれは手元に置いときたいなという場合は紙媒体を読むことが多い。結局は、両者を試して、自分に合うスタイルを取るのがいいかと。

 

画像の本はこちら

グラーフ・ツェッペリン 夏の飛行 (Kindle Single)

グラーフ・ツェッペリン 夏の飛行 (Kindle Single)

 
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モチベーションの維持に『読書メーター』

継続して、読んだり、自分がどのくらい本を読んだことを視覚化することがモチベーションにも繋がる。

その助けとなるのが『読書メーター』

(PCやWEBサイトでも利用可)

読書メーター - 日々の読書記録と読書コミュニティ

読書メーター - 日々の読書記録と読書コミュニティ

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  • 無料

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アプリ内で呟いた感想のシェア率(読書メーター内にTwitter的なものがあります)が異常で、特にフォローも何もしなくても「いいね」等の反応があります。やっぱり反応があると、ないよりは嬉しい。

月に何冊読んでいて、一日あたり何ページ読んだかが一目で分かるのが便利。

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また、その本の登録もバーコード読み取りなのも楽。もちろんキーワードで検索して、該当書籍を登録することも可能です。

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読んだ本も、記録としてサムネありでアプリ内で保存されているので、「意外と読んだなぁ~」というちょっとしたコレクション感や満足感を得られます。

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 こちらが僕のマイページになります。

ボクシカ - 読書メーター

 

読みやすいおすすめ短編集

最後に、読みやすいという観点から考えたおすすめ短編集を紹介します。読みやすいとうことで考えると、起承転結がテンポ良く進むのがいいということもあり短編集です。ひとまず一冊読むことからはじめて見てください。本の世界はあなたを待っている

 

ジョーカー・ゲーム (角川文庫)

ジョーカー・ゲーム (角川文庫)

 

ジョーカーゲーム

戦時中の日本が舞台の物語。ある男により、スパイ養成を専門とした「D機関」が秘密裏に設立される。生え抜きの軍人が持て囃される軍の風潮に反し、養成メンバーとして選ばれたのは、軍大学でなく一般の大学を卒業し選抜試験?を平然と通過してきた者たちだ。
彼らはスパイ活動に必要なありとあらゆる技術を身につけ、任地へと旅立っていく。
「死ぬな、殺すな」
目立たぬことを旨とするスパイにとって自決と殺人は最悪の選択肢であるとするD機関。

メンバーたちが各国で、あらゆる情報を奇想天外な方法で任務を遂行するアクションミステリ小説。基本的には各事件ごとに、主役が代わり、事件が進む。続編もあり、アニメや映画のメディアミックスも展開された人気シリーズ。

 

村上龍料理小説集 講談社文庫

村上龍料理小説集 講談社文庫

 

村上龍料理小説集

お腹が減る料理や食べ物が呼び起こす思い出が詰まった31編からなる小説。

31の短編ですが、各章ごとに名前がついていないです。読んだ人がその章の名前をつけるような感覚を抱きます。subject 23の料理はまさに海を食べてるように美味そうで、料理描写も詳しいので作れそうなとこも好きな作品。

 

ランチのアッコちゃん (双葉文庫)

ランチのアッコちゃん (双葉文庫)

 

ランチのアッコちゃん

地味な派遣社員三智子は彼氏にフラれ、気分は落ち込み、食欲も湧かなかった。そこへ上司の黒川部長、通称”アッコさん”から声がかかる。「一週間、ランチを取り替えっこしましょう」不思議なランチ一週間を巡るうちに、徐々に変化していく三智子は…

アッコさんが、教えてくれる食の大切さとそれによって変わっていく主人公の4編を描いた作品。NHKにて一度ドラマ化しています。三智子演じる蓮佛美沙子が可愛すぎる。続編に「3時」、「幹事」があります。

双葉文庫にて一部が読めます。(2019年2月17日現在)

https://www.futabasha.co.jp/tachiyomi/reader.html?pc=1&fd=978-4-575-23819-8LR&c=40000

 

小説 仮面ライダーオーズ (講談社キャラクター文庫)

小説 仮面ライダーオーズ (講談社キャラクター文庫)

 

 小説 仮面ライダーオーズ

ここにきてちょっと番外編ですが、先にドラマやアニメの作品から派生された作品は、読む人が限られますが、限られているが故に、脳に映像が現れやすいのでおすすめです。

基本的に本編後の物語のため、仮面ライダーオーズ本編後の方へ。

一つ、800年前のオーズの出来事を描いた「アンクの章」

二つ、まさかのあいつが主役の「???の章」

三つ、どこまでも届く腕を得た男が海外を旅する「映司の章」

 

恐らく出版されるであろう、ビルドの小説も楽しみ。

僕も本が読みたくなってきた。

今読んでるのは『りさ子のガチ恋♡俳優沼』

舞台を巡るミステリー?恋愛もの?まだ概要が見えない本。

ジャケ買いしました。

もしやジャケ買いも死語か…むしろサムネ買い?

りさ子のガチ恋? 俳優沼 (集英社文庫)

www.bokuto10.com