【感想】ジゴワットレポート〜東京エンドゲーム〜 オタクたちのクロスオーバーの記録

令和元年 5月17日(金)に、東京都中野でオタクのオタクによるオタクのためのトークショーが開催された。令和という時代でも、継続して僕らのオタク的思考が止まるはずはない。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画や現行の『仮面ライダージオウ』や平成ライダーの特撮をはじめとした多くのコンテンツを、複雑に積み重ねた思考をトークショーという形で爆発させたのが本イベントです。

 

オタク・ユニバース

そもそもジゴワットレポートとは何なのかと言いますと、大人気ブロガー結騎了さんが運営するブログの名前です。仮面ライダーや戦隊、ゴジラの特撮や映画から、ライフハック系まで多くのジャンルを独特の視点で切り取り、記事を読み終えると楽しかったという感情を抱かせてくれるブログです。僕がこの人のような文章を書いてみたいと思える一人でもあり、ストン、ストンと齟齬なく頭に入る文章は読みやすく、もはや嫉妬してしまう。

 

僕がおすすめする記事はこちら

www.jigowatt121.com

www.jigowatt121.com

 

このイベントを主催した始条明さんは、圧倒的な知識やニヤリとしたりする設定を読み込み、その考えをブログやイベントの主催、ツイキャス配信にて作品の感想を発信しています。SNSを見ていると超行動的な人です。特に作品の設定やシーンついての考察が、非常に面白い。鎧武が大好きということが判明。

ssl.twitcasting.tv

 

そんな2人によるトークショーが『アベンジャーズ/エンドゲーム』の上映時間3時間超えに合わせたかのように、同じ時間で繰り広げられました。

 

主なトーク内容はこちら

  1. MCUについて
  2. 平成ライダーについて
  3. ブログの裏話について

 

本当に面白かった。僕らがこれまで体験してきたコンテンツが驚くほどに会場全体が共有されていた。だからこそ一体感のある反応が連鎖的に起こり、あっという間に時間が過ぎていきました。中野オルタナティブカフェという会場にオタク・ユニバースが生成され、まさに共感というアッセンブルでした。

 

f:id:boku-shika:20190518235259j:plain

(これ以降エンドゲームや仮面ライダージオウの第35話のネタバレが含まれる可能性がありますので、ご注意ください) 

スポンサーリンク
   

 

 

 目次

 

MCUについて

MCUについての話の中で、キャプテンアメリカがソーのムジョルニアを持ち、盾との二刀流の話が熱いという話がありました。エンドゲーム前のNYでの戦いの『アベンジャーズ』やウルトロンと戦う『エイジ・オブ・ウルトロン』でも、キャプテンアメリカとソーによるムジョルニアと盾のコンビネーション映像があったこともあり、エンドゲームでも見れるのは心が掴まれるなと。

だが東京エンドゲームではここでは止まらない。二刀流という単語を聞くだけで、あらゆるキャラクターが脳内を駆け巡り、仮面ライダーオーズ最終話の800年前の王がはじめて変身に使ったコアメダルを用いたタトバコンボでのメダジャリバーとメダガブリューの二刀流の話が始条さんから発せられる。

そして、当たり前のように反応が返ってくる会場は笑うしかなかった。

 

仮面ライダーOOO(オーズ) DXメダガブリュー

仮面ライダーOOO(オーズ) DXメダガブリュー

 

 

 

なぜ、エンドゲームでアッセンブルがこれほどまでに熱かったかという話題では、作品の代表ヒーローたちだけではなく、作品のモブキャラクターまでもが登場してきたからこそ熱かったという展開になりました。ブラックパンサーでは、ワカンダの部族たちが、ドクターストレンジの魔術師、ソーからはヴァルキリー率いるニューアスガルドをはじめとした作品そのものがやってきたからこそ、熱いと。アベンジャーズ・アッセンブルではなく、MCU・アッセンブル。

まさにその通りで、MCUを追いかけている人からするとアッセンブルは必ずあると分かっていたし、その上でやるのはとてもハードルが高い。それを超えてきたのはMCU全体がアッセンブルしたという結騎さんの考えは強く印象に残りました。

その後ニック・フューリーが来なかったという話題にも繋がったのが個人的に好き。

 

MCUトークでここがオタク的思考だなと思った一つに、エンドゲームでのタイム泥棒をしたときにNYの背景とNYというロゴを映すカメラカットとDCだったら全く異なるアプローチをするという映画オタクな会話が飛び交ったのが好きです。

もう一つはインフィニティ・ウォーのサノスの指パッチンをしたときに、飛行機にいる人たちはどうなるのか。お風呂に入っていたときに復活したら、経度緯度で位置を確定しているのかというオタクロジカルが爆発した会話が最高でした。

 

タイム泥棒のスライドが視覚的に見たかったのが残念。でもみんな頭の中で思い描いていたはず。オタクはないものを想像するのが趣味だから。

 

事前アンケートの作品の人気ランキングでは、1位が同率で、エンドゲームとGotG.Vol2が入っていて。やっぱりロケットは最高だなとなりましたが、好きなキャラクターランキングでは圏外で、内心泣いてました。

 

www.bokuto10.com

 

 

 

平成ライダー

平成ライダーについては、平成ライダーは玩具の広告という話題が琴線に触れました。

平成ライダーというジャンルは、いつの間にか呼称されたものであり『仮面ライダークウガ』が開始したときにはなく、現在放送中の『仮面ライダージオウ』に至るまで様々なメディアミックスがなされ、鎧武のサッカー映画や、なでしこジャパンが優勝したから仮面ライダーなでしこが誕生した様々な奇々怪々というべきか、もはや単純な括りでは呼べないのが平成ライダーという話題になりました。

そんな中で、仮面ライダーは玩具。クウガでは当初ベルトを映すカットが少なく、現在のジオウではベルトはもちろん、ライドウォッチをはじめ玩具を印象づけるカットが多いという話には、なるほどなぁと思うばかりでした。

 

また、作品によっては『仮面ライダー555』のようにじわじわと楽しさを積み上げるシリーズと『仮面ライダーエグゼイド』のように毎話ごとに爆発的な面白さをぶつけてくるシリーズという話も胸に落ちました。555のたっくんが今週も変身しなかったし、いつまで暗い展開が続くというトークも会場のリアクションが大きかった。

 

好きな作品の事前ランキングでは、ぶっちぎりで『仮面ライダークウガ』が一位だそうで、まさに「A New Hero. A New Legend.」こんなこと言ってると頭が凝り固まりそうになる。言い訳をするなら、1つでなく3つというところが憎い。始条さんや結騎さんのバクマン的考えにやられました。

 

結騎さんが「地球の本棚(ちきゅうのほんだな)」と言った瞬間に、始条さんが「地球(ほし)!」と指摘したの最高にオタクでした。(良い意味)

 

 

ブログの裏話について

結騎さんについての事前質問で、「作品を見る最中にこのシーンはブログやSNSで使えるなといった考えを持ってしまい、作品を純粋に楽しむことを忘れませんか?」と質問を送っていたのですが、まさかの質問に答えてくれたのが嬉しかったです。

主観というエモーショナルと客観というロジカルの両方で作品を見ることで意識をしなくなるということをおっしゃっており、また他の媒体にアウトプットすることを意識して作品を見ることは決して悪いことではないという回答も納得しました。

 

元々結騎さんは、10年以上ブログを続けている方で、僕はまだ1年も経過していないので、たくさんアウトプットをして、たくさん作品を楽しんでいきたいし、そういう考え方も認めてくれたようなのが嬉しかったです。

 

ちなみに今回の記事のフォーマットをあの形を参照にしています。

(会場にいた人は分かる)

 

最後に

3時間はあっという間だった。一つの話題をすると蜘蛛の巣のように話題がMCUから仮面ライダーへ。仮面ライダーからコードギアスへと。まさに一つのネットワークが構築されていました。

トークの合間の休憩時間に仮面ライダー鎧武の呉島兄弟のベルトのライセンス問題が話される空間は滅多にないというか、まさに設定大好きマンたちの会話だなあと。

トークの合間といえば、トイレが戦争のように並んでたの笑いました。

結騎さんと始条さんが話す話題が逸れるというよりも、話足りないんだなぁというのがひしひしと伝わってきます。今でも頭から離れないの「オタクは文脈が好きで、ないところに文脈を考える」というまさに僕らがこれを楽しんでいるんだなという。脚本は考えてなくても、僕らは考えてしまう。運命というか罪というべきか。

 

トークショー後に座談会という形で飲み会があったんですが、皆様の知識や熱がすごくて驚きの連続でした。みんなキャップやトニーのこと大好きすぎでは。ロケット推しはどちらにいますのか状態でした。Movie大戦MEGAMAXでの栄光の7人ライダーや坂本監督の撮り方などディープな会話が繰り広げられたのもまた良き。

 

始条さんと戦極ドライバーの蛇口などのプロトタイプや舞台版斬月の感想、小説「仮面ライダー 1971-1973」を話せたのは楽しかった。本当に設定や作品が好きなんだなというのが伝わってきました。本当に楽しかったです。真名の名前は調べました。

ファンガイア (ふぁんがいあ)とは【ピクシブ百科事典】

 

結騎さんはタジャドルの記事の感想や僕のブログを見てくださっていることを知ったり、たくさんお話ができて嬉しかったです。特にビルドの新世界の話ができたのが楽しかったです。今思えばデジモンの話やグリッドマンについて話足りなかったのでは。

 

終わってみるとSNSのフォローであの人こんなことやってたのやら驚きの連続です。次回もあるのであれば、参加したいです。

結騎さん、始条さん、中野オルタナティブカフェ、会場の皆さん今回はありがとうございます。

 

f:id:boku-shika:20190518235327j:plain

 

アベンジャ~~~~ズ、最高~~~~~!