行間にひそむ面白さや小説・映画が好きなボクシカです。
2022年12月にM-1が開催されました。周囲が意外にもお笑いに興味を抱いていたり、番組を見ている人が多いことに気づかされました。そんな関心のトレンドでもあるM-1は会話による漫才でのトップを競う番組となっている。
メタ的だがテレビというフォーマットの時間制約もあるため、コンパクトな笑いが求められる。
それに対し、コントは芝居や劇といった作風であり、作品世界に引き込むことで笑いに没入させる。
昨今のタイパ(タイムパフォーマンス)至上主義されがちな日本で、2000年代から今も尚、現役で進化し続けるお笑い化物コントトリオがいる。
それが、東京03です。
コント紹介
東京03はYouTubeの公式チャンネルにてコントを公開しています。
善は急げと同じです。ひとまず見てましょう。というか一緒に見ましょう。
おすすめ3選をこの記事では紹介しています。
救世主
ソース
東京03 Official YouTube Channel
「救世主」 / 『第13回東京03単独公演 「図星中の図星」』より
上の動画を見てない東京03が好きなあなたは知っているかもしれませんが、三人全員がツッコミであり、ボケなのです。途中飯塚さん本人が自分で笑っちゃうぐらいなので。
東京03の魅力はどんどん終盤につれて雪だるま方式に面白さが大きくなるところです。特に前半に仕掛けた餌が「後半ここで拾ってくるのか!」という具合に回収が綺麗すぎて、スタンディングオベーションです。
そんな伏線と面白さが介在しているものを紹介させていただきます。
海の見えた家で
ソース
東京03 Official YouTube Channel
「海の見えた家で」/『第18回東京03単独公演「明日の風に吹かれないで」』
この海の見える家で飲むビール……
改めてこの記事を書きながら、見ましたがダメです。PCから手を離し、東京03コントを見続けちゃいました。一本の超大作映画や小説を体感したかのごとくな充足感。
これの怖いところは、新しいコントが続々You Tubeのレコメンドで現れるので時間泥棒されます。
改めてとはなりますが、東京03のメンバーのご紹介です。
飯塚 悟志(いいづかさとし)
深夜番組の「ゴッドタン」では、コントバカと言われるぐらいに非常にコントが好きなお方。
コントの多くの脚本を執筆しているが、本人含めてアドリブを多様するので、そこでもまた化学反応が起きます。
前述したコント内での布石の置き方やカタルシスがもはやミステリ小説家。
豊本 明長(とよもとあきなが)
一番まともに見えて、サイコパスなお笑いを届ける天才です。
コントの中でのクールキャラを演じることが多いですが、その中でもバランス良く二人のボケをコントロールしてます。
自身の浮気をコントにされた回では、より輝いています。
角田 晃広(かくたあきひろ)
通称、角ピー。
メインボケ担当です。
替え歌選手権でも大活躍でギターを演奏したりと、かっこいいけど面白概念みたいな人です。
※2022/12/22 追記
通称、角ピーは「角ピーの結婚」から引用してきました。僕がにわか故に、角ちゃんが出てこなかったです。丁寧にご指摘ありがとうございます。
修学旅行
ソース
東京03 Official YouTube Channel
「修学旅行」 / 『第9回 東京03 単独ライブ 「いらいら」』
最後にこのコント動画を紹介させてください。
特に「修学旅行」のコントが大好きです。
約20分の綺麗な起承転結を描いた作品でして、三人の本当にいそうな教師感の演技も膝を打ちます。修学旅行の教師目線を通じてここまで学校での出来事としての御伽と現実の塩梅が素晴らしい。
(東京03をシレ)
↑これは見たら分かります。
締めとはなりますが、東京03という素敵コント師を紹介しといて、家にテレビがないから、M-1を見ていないというオチなのは秘密です。