はぁ~『プロメア』最高かよ。
なぜ僕は劇場で見なかったのかと自粛期間中、壁を頭にぶつけ続け、約一か月が経過した。
はるか極東の島国に伝わる伝統装備を現代にリファインしたビジュアルから、自分の魂を鷲掴みにされ、そこからあれよあれよと終わるまで揺さぶられるジェットコースターに乗せてくる。
ひとまず5分の映像資料とあらすじを。
僕的解釈あらすじ
突然変異で炎を操る新人類バーニッシュが出現した物語。彼らは自身でもコントロールしきれないエネルギーを持っているために迫害を受けてきた。
その中でも中世的で、男でも惚れるリオ・フォーティア(声:早乙女太一)率いる革命軍的存在と魂燃える火消しマンのガロ・ディモス(声:松山ケンイチ)の高機動救命消防隊バーニングレスキューとの消火活動との魂のぶつかり合い。
面白いように世界観が体の中を駆け巡り、キャラたちのやりとりや映像美には、ただ反射的に膝を叩くしかなくなるのだ!!!
タイトル回収
ここまでテンプレート的なお話をさせていただきましたが、タイトル回収を行いたいと思います。
(リオたちバーニッシュが三角形記号を用いて、ガロたちプロメポリスが四角形の記号を用いたりする掘り下げた考察も大好きだが、公開一年も経過しているのでそこは先駆者にお願いすることにする)
作風になぞらえて言うのであれば、「燃やさなくては生きていけない」と心のどこか違う自分がコスプレをしたいと語りかけてきているのだ。
先に言っておくが、僕はアニメのコスプレを一度もしたことないし、渋谷のハロウィンで騒いでしまうタイプではない。
今まで同様に作品にどっぷりと浸かることは多々あった。
最近でいうと『SSSS.GRIDMAN』や今も続く仮面ライダーをはじめとした特撮系統の作品を追いかけている一種の救いようのないオタクだ。
もちろん本編やグッズの購入、あるいはSNSに感想を投稿するという様々な種類で楽しんできた。
だが、コスプレで作品を楽しむということは一切してこないタイプだった。なぜここまで、惹かれるほどに自身を投影したくなるのだろうか。
見た目が容姿端麗でクールなキャラ。
しかしガロに引けをとらない根っこは泥臭く、熱い心があるギャップがたまらない。
そんな透明感がある彼の芯の強さと折れかけるも立ち直る彼の背中は燃えるようにかっこいい。
他作品でも同様に好きな理由をすんなりと挙げられるキャラはいる。
(『仮面ライダーW』左翔太郎、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ロケット・ラクーン)
一週間近くかけて辿り着いた答えは自身の衰えが関係していると思う。
曲がりなりにも20代後半を迎えてしまいまして。いわゆるアラサーという単語が自分にも適用されるお年頃になり、前は無茶してできたことがごくまれに失敗する機会に直面することもあった。
そう、僕は衰えを感じてしまったのだ。
小さい頃、よく不老不死で美貌を手に入れたい敵がいて「こいつ何で美貌なんか求めるのだろうか」と疑問に思っていたが、今なら分かる。僕も欲しい。
衰えがめちゃくちゃ怖い。身体が弱体化すると、精神面もどこか気分が乗らないで億劫になってしまうと新しい経験を得ようとする姿勢が薄れていくような気がするのは僕だけか。
もちろん慣れ親しんだ作品を振り返ったりする気持ちはもちろんある。ただ気づいたら昔の作品やドラマの慣れ親しんだものをリピートしてしまう現象はダメになりそうな気がしていて、あまり好きではない。
そんな中で新たなものに触れ、夢中になれる作品があり、そこから自身になってみたいという願望があるのなら、受け入れてあげたい。
まだ若者といえる内にコスプレデビューをしておくことで、オタク老人になった際「ああ、あの時にリオ・フォーティアのコスプレをしたかったのぉ」と嘆く人生にはなりたくないのだけは確かだ。
既にコスプレにどのぐらいの予算をつぎ込み、メイクやカメラマン含めてある程度の見積もりは取れている。僕は本気でやろうとしているらしい。
ここにきて自分が女顔タイプなことが功を奏したというべきか。今まさにリオ・フォーティアのコスプレ衝動に駆られているのだ。
僕はやるぞ。
誰かメイクやカメラマン関連知っているなら、こそっと教えてくれてもいいんですよ…