奇麗。とても丸。
いつもこの寝方か人間のように仰向けで、寝ている。
普段、見慣れている景色なのだが、改めてなぜ丸なのか。
まん丸の助
人が綺麗や美しいと思う黄金比がある。
黄金比とは、近似値1:1.618、約5:8の安定的で美しい比率とされる貴金属比の一つです。
古代ギリシア以来「神の比」とも呼ばれ、別名は、中末比(ちゅうまつひ)や外中比(がいちゅうひ)です。貴金属比の中でも最もポピュラーな存在です。人が嫌でも美しいと感じてしまう黄金比って?鉄板ルールと使えるツールを紹介|ferret [フェレット]
黄金螺旋
黄金比を用いてるのは、レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザ、Appleのロゴのマーク、建造物では、ギリシアのパルテノン神殿など多くのデザイン性の観点で取り入れられている
縦:横=1:1.618という黄金比は気になるあの子の顔やWEBデザイン、目を通じて、見るものは全て脳が処理をして、他者や風景を認識する。
じゃあ黄金比だから、これらの全てが人間の好ましいと思うものなのか。
答えは、違うと考える。
そもそも、これらのものは、本当に黄金比なのか。限りなく近い値ではあるものの、完璧に一致しているのか。実際に街中で、「君、黄金比に近いから」といって、計測やデータを集めようにも現実問題難しい。数学的知識で語るのはまだできないため、数学的論理は以下を参考にする。
http://www.nara-wu.ac.jp/core/koto/pdf/151110T4.pdf
科学の言語としての数学(自然の中の黄金比)
僕としては、黄金比だから美しいのではなく、人間が心地よいものと感じるものがその人にとっての黄金比であると考えています。
デザインやバランス、全てをこの黄金螺旋に当てはめ、黄金比に近いまたは一致しているから、これは綺麗。かけ離れているから、綺麗ではない。というのは違う。黄金比と違うものでも、他の理論をはじめ、美しいものは存在する。
黄金螺旋眼鏡というフィルターで全てを見るのは違うはず。
ここで、我が家の犬の話に戻ろう。
我が家の犬はまん丸で寝る。
黄金比に当てはめるとこのようになる。
黄金比に近いといえば、近いがアンモナイトほどではない。
写真の構図的トリミングをすると以下になる。
上述した写真を見て、はたして黄金比なのだろうか。
少なくとも僕は黄金比には近いとはいえないと断言する。
でも、綺麗だ。僕は思う。
どちらかというと機能美的な美しさだ。
犬が丸まって寝るのは、体温を維持するため、犬の本能が覚えているからだと思う。だから、自然の流れで、丸まっている。
犬のご先祖様はここにたどり着くまでに、様々な寝方を編み出した。その結果が、まん丸の形に辿り着いた。だからこそ、そこには機能美がある。
機能美に加え、どこか愛らしい人の主観や感情がこのまん丸には駆り立てられる。
それは、一緒の生活圏にいて、日常を過ごしているからなのか、寝ている無防備さが可愛いのか。それも機能美や何かの理論に基づき、導いた感情なのか。
仮に導かれたとしたのであれば
(綺麗・可愛い)感情→理論
ということになる。
丸まって寝る以外にも仰向けや気分で横になって寝る。それは人間にも同じことが言える。この仰向けに寝るのに、理論も何もない「寝れればいい」という意思だけだ。
心地よい感覚や綺麗、美しい、愛らしい、素敵といった感情や心地良さから、黄金比や理論を満たしている場合では、「黄金比であることも美しい」
満たしていないけれど綺麗といった感情が生まれる場合では、「黄金比でないことも美しい」
美しいものは各人によって違って、共通している部分がある。
ただ世界的に「黄金比である美しさ」に共感する人が多いだけなのである。