2019年からやりたいことの一つに、読んだ本の記録をつけたいと…!
そんなことから始まる記念すべき第一回。
毎月の読書記録と併せて、その中のおすすめしたい本を紹介したい。
最初に今回のおすすめ本。次に読んだ本の簡易感想です。
今月のおすすめ本
ハサミ男(講談社文庫) 作者:殊能将之
美少女を鋭利なハサミで殺害することに、生きがいを感じるハサミ男。
猟奇殺人犯は次に殺害する少女を決めた。調査を進める中、自分が殺すはずだった少女がハサミ男を模倣したやり方で殺されていた。
殺人鬼が探偵役の変わった推理小説。だが中身は、本格ミステリ小説。
綾辻行人が好きな方は嗜好に合うはず。ミステリの楽しさを全面に押し出していることも、推理小説の沼にはまりたくなる作品の一つ。
なぜハサミ男はハサミによる殺害を行うのか。 そして、もう一人のハサミ男は誰なのか。刑事視点はもちろん、ハサミ男主観を交え、事件を見通す。
どこか重なる事実の疑問の数々が最後の出来事に全て繋がる。「やられた」感強め。
僕の中で、違う世界に没入できることは本の面白さを決める要素でも多くを占める。
『ハサミ男』は作品世界に没入できる良作ミステリ…!
2019年1月の読書記録
今月は8冊を読みました。
(前述のおすすめ本含め)
思い返せば、今月はイラストやブログ系の本が多かった。ランキング形式ではないです。
・横浜駅SF 全国版(カドカワBOOKS)
本編 『横浜駅SF』のスピンオフストーリー。
横浜駅SFとは、急激に進化した横浜駅はシステムを人間中心ではなく、横浜駅というシステムを進化することを優先し、自己増殖能力を獲得する。ぶっ飛んだ横浜駅は自動改札機君の人海戦術や駅増殖物量により、本州の99%が横浜駅に埋め尽くされたディストピア溢れる世界。
北海道や九州地方はまだ浸食されておらず、今回は地方にスポットライトを当てた作品。まだ横浜駅の物語は続いていく予感。
漫画版が2019年1月30日現在、無料で公式配信していますので横浜駅へ。
・けっきょく、よはく。余白を活かしたデザインレイアウトの本
仕事でも使うのですが、メインはブログのレイアウト関係の参考に読みました。
デザインレイアウトの「よはく」を上手くブログに落とし込もうと未だに四苦八苦しています。(CSS辺りの知識が疎いのもあり、足踏み)
ただ、イラストの考え方やフォントがあたえる印象を知れたのが大きい。
電車のポスター広告が違った見え方するので、日常生活でも新鮮な気持ちに。
・老人と海
結末は最初から知っていました。
なんとなく、老人が頑張って、魚釣って、生きることって大切なんだね、おしまい。
ぐらいにしか考えてなかった自分を恥じたい。小学生ぐらいには読んどけよと過去の自分に伝えたい。
ハードボイルドな老人と孤独の戦い。そして孤独であるがゆえに繋がりの大切さを魚たちとの熾烈な戦いを通じて、伝えてくる。
そう、映画イコライザーのロバート・マッコール(演:デンゼル・ワシントン)が娼婦のシンガーを助けたように、未来(目標)を勝ち取らなければならない。
・東大院生が開発! 頭のいい説明は型で決まる
物事の説明をストーリー仕立てや相手の関心を引くことが大切という当たり前だが、徹底した相手への気配り。自分の説明に具体性と聞きたいという相手の気持ちを強くさせる。巻末のIKPOLETテンプレートが重宝する。kindleは無料です。
多々良島ふたたび ウルトラ怪獣アンソロジー (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 山本弘,北野勇作,小林泰三,三津田信三,藤崎慎吾,田中啓文,酉島伝法,開田裕治
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2018/06/19
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
・多々良島ふたたび ウルトラ怪獣アンソロジー
昭和、平成のウルトラ作品のその後やIF世界を描く7人の作家というか怪獣たち。
作品の一つに『マウンテンピーナッツ』がある。
ウルトラマンが過激派希少生物保護団体と闘う姿は、僕らにウルトラマンとは何なのか、神ではないからこそ、人間と…ということを考えさせられる作品。小説ならではの戦い方も必見。マウンテンピーナッツ個別記事書くと言って、書いてないな…
アンソロジー全体感想はこちら
・Google AdSense マネタイズの教科書[完全版]
完全に僕のブログ用に購入。
アドセンスの参考になりました。過信しすぎず、自分の経験と常に固まらない頭の考えで柔軟に対応していきたい。
何はともあれアドセンスの基礎や考え方は参考になった。
・殺し屋、やってます。
ドライな個人経営コンサルタントの副業が殺し屋だった。
彼は卒なく仕事をこなすように殺人を行う。彼はサイコパスでもなく、ただ仕事が殺し屋だっただけで、極々普通のビールとビーフジャーキーを愛する一般的な男。
むしろビジネスライクで、悪意を感じず殺し屋という職業をこなしている。
↔の関係しか情報を知らないのが、この作品の面白いところ。
例えば、殺し屋はどんな動機をもって自分に依頼したかは分からないし、殺人依頼者もまた誰が殺したのか分からないのである。
オーナー役ともいえる「伊勢殿」という仲介者もまた、オーナーなのに誰が殺してるのか分からない。
誰かが捕まったときのリスク分散や殺す当人が感情移入しないことなども含まれているシステム。だから同じ事件でも4人の視点で物事は変わるところや制約が作品の面白さに繋がっている。
ただ、ターゲットの奇妙な行動が気になる。
別に感情移入している訳ではない。ターゲットが皆、特殊なのだ。
7編からなる奇妙なターゲットに悩む殺し屋。 あるときは吸血鬼のように。依頼を取り下げたり、再度依頼したりする優柔不断な方。紙おむつを買う独身男性。顔しか分からない瓜二つの女性の殺人依頼etc…
殺人シーンというよりも、推理的な面白さに重きを置いた作品。
オプションもありますので、覚悟がある方は依頼をどうぞ。金額と誠実さがあればですが… おっと、そんな条件は軽々と超える方々ばかりでしたね。
次回と2019年1月の読書メーター
読んだ本:8冊
読書ページ数:2352ページ
読者メーターはバーコードでの本の読み取りの簡易さから、本の記録がつけやすい。
何気に一日の読書ページを可視化できるのが、自分の1日の読書ページをを知れる。
今月は1日81ページでした。平均よりは読んでいるのかなぁ。
また、読んだ本の感想の反応が早いのも嬉しい。
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現在は、『どんどん橋、落ちた』を読んでいます。綾辻行人作品が好きすぎて、若干本が偏りますね…
来月はもっと多ジャンルを読むように。
おすすめ本あれば読みたいので、情報お待ちしております。では2月にまた。